どうもKelonです。
今回は、『これから楽器を始めたいけどベースとギターどっちにしよう…』と悩んでいる初心者さんに向けてそれぞれの役割や特徴を解説していきます。
この記事のポイント!
・ベースとギターの違い
・それぞれの役割は?
・それぞれに向いている人の特徴
・ベースとギターはどっちが簡単?
ベースとギターの違いと役割
正直楽器に触れたことのない人だと、ベースとギターって形も似ているし弾いている姿も似ているので何が違うのかはっきりとはわからないですよね。
一言でまとめると、
ベース=リズム隊
ギター=上物(うわもの)
実は見た目に反して役割が全く違う楽器なので最初に選択を誤ると自分がやりたいことが全然できなくなるのでそれぞれの特徴と役割をしっかり理解してから選びましょう。
ベースとは
https://shop.fender.com/より引用
ここに注目!
・弦の数が4本
・ギターより弦が太い
・ギターより本体が長い
ベースはアンサンブルの中でドラムやパーカッション等と同じ位置付けにある、リズム隊と呼ばれるパートです。
ドシっとした音でリズムを支えるため低音がよく出るように、ギターよりも弦が太く、太い弦を綺麗に鳴らすためにギターよりも本体が長く作られています。
実は正式名称をベースギターというので実はギターの種類内の1つという見方もできますが役割は違います。
弦の数が5本以上あるものもありますがその場合、5弦ベースや6弦ベースと呼ばれ、ただベースと呼ぶものは弦が4本のものを指します。
ベースの役割
ベースは、リズム楽器でありながらギターのようにメロディーも奏でられる楽器です。
ドラムやパーカッションのようにリズムを取ることに徹するのではなく、コード進行やメロディーに合わせた音使いも考えながらリズムを作っていくパートで、曲のノリや疾走感が変わってきます。
その特性からよく、リズム隊とボーカルやギターなどバンド全体のパートの間を取り持つ接着剤のような例えをよくされます。
バンド全体の音を下から支えてまとめるのが仕事なので、基本的に派手にメロディーを奏でたり、ソロを奏でたりということは表立ってしません。
しかし、ベースの弾き方によって曲が前ノリになったり後ろノリになったり、テンポが同じでも曲の速さが変わったように聴こえたり、実は裏バンドをでコントロールする裏ボス的な存在です。
最近ではベースがぐいぐい前に出る曲も流行ったりしていますが、そういう意図で作られた曲以外でベースがやたら目立とうとすると他のパートから反感をかうこともあるので本来の役割を忘れないようにしましょう。
弾いてみたの動画投稿で高速スラップや派手なタッピングを駆使した派手な演奏で人気を得ている人がいますが、ああいった人達も動画では1人なのでハメを外しているだけで、実際にバンドの中に入るとめちゃくちゃ謙虚に裏方に徹している人がほとんどです。
ベースに向いている人の特徴
・真面目な人、職人気質な人
・周りに合わせるのが上手い人、好きな人
・あまり目立つのが好きじゃない人
真面目な人
ベースは黙々と同じフレーズをリズムをキープしながら弾き続けたりする楽器です。
アンサンブルをよくするために裏方に徹する、真面目で職人気質の人はベースに向いているといっていいでしょう。
周りに合わせるのが上手い人、好きな人
他の楽器の演奏を引き立てる役割があるベースは、周りを音をよく聴きながら演奏する能力が特に求められます。
音楽が関係ない普段の生活でも気遣いが得意な人や、状況を把握するのが上手い人なんかはベースに向いていると思います。
※気づいたらベーシストがバンドのお母さんみたいになってることがよくあります(笑)
あまり目立つのが好きじゃない人
音楽は好きだし、楽器は弾きたいけど目立ちたくはない…なんてわがままさんにベースはうってつけです。
ライブの時ですらアンプの前で黙々と弾いていれば全然目立ちません。
それでいて、実は裏で曲のノリをコントロールしてるんですから優越感もすごいでしょう。
ギターとは
https://shop.fender.com/より引用
ここに注目!
・弦の数が6本
・ベースより弦が細い
・ベースより本体が短い
ギターは、キーボードなど一緒に上物(うわもの)と呼ばれる楽器です。
コードやメロディーを演奏したり、ソロをとったりとベースに比べて前に出ることが多い目立つパートです。
ベースよりも高い音域が要求されるので弦は細く、コードを奏で易いように弦が6本とベースと比べて実は見た目に結構差があります。
ベース同様、7弦ギターとか8弦ギターとかもあります。
ギターの役割
ギターの音は曲の印象を決める割合を大きく占めます。
例えばAmを弾く際に、普通にストロークするだけなのかアルペジオにするのかはたまたカッティングでメリハリをつけるか…など同じコードでも弾き方で大きく印象は変わりますし、そこからさらにエフェクターを使って音はクリーンにするのか歪ませるのか…など音作りでも大きく印象は変わります。
ソロを任されることが多い楽器でもあるので、そういった意味でも曲の印象を左右する立場にあると言えるでしょう。
他にもボーカルがいないときは単音で弾いてメロディーを奏でることもできますし、リズムギターと呼ばれるパートが存在していて、ベースやドラムと一緒にリズムを奏でてノリを作ることもできるのでギターは割と万能な楽器といってもいいでしょう。
楽器をやってない人に、『なんでもいいので有名な曲のイントロを口ずさんでみて』とお願いすると99%ギターのフレーズを口ずさみます。
それくらい耳に残るパートなので、ギター次第で曲の印象は大きく変わるといっても過言じゃないでしょう。
いきなりベースライン口ずさむ人はまずいないです(笑)
ギターに向いている人の特徴
・目立ちたい人
・弾き語りがしたい人
・作曲をしたい人
・いろんなことをやりたい人
目立ちたい人
ギターはとにかく目立つので目立ちたがりやさんにはうってつけです。
ライブなどでかっこいいソロを弾きこなせるようになれば一躍ヒーローでしょう。
弾き語りがしたい人
弾き語りがしたい人は確実にギターの方が向いています。
歌うことを視野に入れている場合はまずギターを買いましょう。
作曲をしたい人
ギターはコード楽器なので作曲を行いやすいです。
練習でコード弾きをしないベースと違い、ギターは弾いているだけでコード感も養われていくので作曲の際に役立ちます。
作曲をすることを視野に入れている人はギターを買った方がいいでしょう。
いろんなことをやりたい人
ギターは万能な楽器なので、リードギターとして曲を引っ張ってソロを弾いたり、リズムギターとしてベースやドラムと一緒にグルーブを作ることに徹したり、とにかくいろんなことができます。
なのでいろんなことにトライしたい人はギターを選んだ方がいいでしょう。
ベースがいろいろできないわけじゃないですが、ベースをリードギターみたいに弾かせてくれるバンドはほとんどないと思います(笑)
ベースとギターはどっちが簡単?
結論、どっちもそんなに変わりません。
どちらを選んだにせよ、全く楽器をやったことない人であればそこまで難易度は変わらないと思います。
とりあえず音を出すだけなら同じフレーズを繰り返すことが多く、単音を弾くだけでいいベースの方が簡単かもしれませんが、人に自信を持って聴かせられるレベルになるには、ギターと同じくらいの時間が必要でしょう。
あと、リズム隊がズレているとバンド全体が下手に聴こえてしまうのでベースの方が周りにいろいろ言われることは多い気がします。
また、『手が小さいからギターよりベースの方が向いている』とかいう人もいますが、手の大きさは全然関係ないです。
確かにギターはコードで弾くことが多いので手が小さいと難しそうと思うかもですが、ベースもミュートやスラップなどで手を大きく使わなければいけない場面はいくらでも出てきます。
どちらを選んだとしても結局手を大きく使う必要はありますし、手を大きく使わなければいけないだけであって、手が小さいから弾けないなんてことはギターにもベースにもありません。
(詳しくはこちら:【向き不向き】手が小さい人はベースに向いてないの?)
先にどちらか1つできるようになってしまえば、後からもう一つ習得するのは難しくないです。
中途半端が一番ダメなので、まずどちらかに縛って弾きまくりましょう。
まとめ
ベースとギターはそれぞれ役割が違う楽器なのでどっちが簡単とかいうのはないです。
正直ギターを何年か弾いているうちにベースを弾いてみたくなったとかはざらにありますし、そう思ったタイミングで乗り換えても全然遅くないです。
なので自分が楽器を始めたいと思ったきっかけや、憧れている人を参考に思い切ってどちらかを始めてみましょう。
では!
バンドマンから会社員になったアラサーベーシスト。
会社の飲み会をすっぽかしてベースを弾いちゃうほどのベース好き。
今までのベース人生を無駄にしないために役立つ情報を発信中!
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