【2本目のベースの選び方】金額や購入時期の目安、おすすめのモデルを徹底解説!
- そろそろ初心者モデルから脱却したい
- 今のベースの音に飽きてきた
- 少し高価なベースを買いたい
ベースを初めてしばらく経って本格的に続けていこうという気持ちが芽生えてくると同時に上記のように”新しいベースがほしい”という感情が誰にでも生まれると思います。
しかし、初心者の頃よりは耳も演奏スキルも上達していて、楽器を選ぶ目も肥えているため『気になるベースが見つかったけど余裕で10万円を超えていた…』なんてことはよくあり、選ぶ基準や適切な予算がわからないという方も多いのではないのでしょうか。
結論から伝えると『ルールはないので好きなものを買えばいい』のですが、ベースは決して安い買い物ではないので失敗するのは嫌ですよね。
そこでこの記事では、
を紹介していきますので是非参考にしてみてください。
2本目のベースを選ぶ基準
2本目のベースを選ぶ際はまず自分が求めるベースの方向性をはっきりさせることが重要です。
- 演奏する音楽のジャンル
- 好みの音の方向性
- 自分のプレイスタイル
など、さまざまな観点から自分が求めるベースの方向性を考えてみましょう。
ベースはピックアップの種類や位置、木材などによって音の方向性が変わってくるため、求める音と使うベースがずれていると狙った音を出すのが難しいです。
例えば、『プレシジョンベースの音をだしたい!』と思っていても、選んだベースがスティングレイタイプであれば実現するのは不可能に近いです。
そのため、まずは自分がベースに求める音や見た目のなどの方向性をはっきりさせましょう。
また、既に持っているベースと照らし合わせて
- 同じ方向性でアップグレードするのか
- 全く違う系統のベースを購入するのか
をあわせて考えるとより明確になるのでその点について以下で詳しく解説していきます。
1本目のベースをアップグレードする
1本目と同じ方向性の上位モデルを検討するパターンです。
例えば、既に持っているベースがジャズベースタイプだったとして同じタイプでより上位のモデルを検討するパターンです。
同じタイプのベースであってもグレードや木材の違いで音はかなり変わります。
そのため、
- 同じメーカーでより上位のモデル
- 別のメーカーのモデル
- 違う木材で作られたモデル
など、求める音の方向性に合わせて上記を明確にすると購入の際によりわかりやすい基準になります。
1本目とは違う系統のベースを購入する
1本目とは違うタイプのベースを検討するパターンです。
例えば、ジャズベースタイプを持っているからプレシジョンベースやスティングレイタイプなどのピックアップの配置が異なるベースを検討するパターンです。
音に最も影響するのはピックアップの種類と位置です。
そのため、既に持っているベースの音が求める音と異なっていると感じている人は違う系統のベースを購入することをおすすめします。
その際に、自分が求める音の傾向を正確に把握するために
- 好みの音に近いベーシストの使用ベースを確認する
- 違うタイプのベースを持っている友達に弾かせてもらう
- 楽器屋さんで使用する
などを行って理想とする音に近い傾向のモデルを正確に把握しましょう。
2本目を検討する時期
結論から伝えると、『自分がほしいと思ったタイミング』で検討すればいいですが、安い買い物ではないのでできるだけ失敗は避けたいですよね。
そこで2本目を検討する時期としておすすめなのは
1~2年くらい経ってある程度耳コピができるようになったタイミング
です。
ある程度耳コピができるようになるには個人差がありますが、そもそも音が聴き分けられなければベース本体の良し悪しも正確に判断することができません。
そのため、始めたばかりで満足に音も聴き分けられない状態でベースを選んでも値段と見た目だけで選ぶことになるケースが多く、後々耳が育ったタイミングで『なにか違う』ということにもなりかねないので、失敗を避けるためにもある程度耳が育ってから購入するのが無難でしょう。
どうしてもそれまで待てないという方は上級者や楽器に詳しい人に一緒に選んでもらうことをおすすめします。
2本目のベースの購入を検討したほうがいいタイミング
特に問題がなければ前述したようにある程度耳が育ってから購入を検討すれば大丈夫ですが、ベースそのものにトラブルがあったり、弾いていて違和感が出てきたりしたら2本目の購入を検討してもいいでしょう。
- ベースの調子が悪くなった
- 違う音色が欲しくなってきた
- ベースが自分に合わなくなったと感じてきた
ベースを弾いている際に上記のような感覚が芽生えてきたら買い時かもしれません。
それぞれについて詳しく解説していきます。
1本目のベースの調子が悪くなった
全てのメーカーがそうではないですが、特に初心者モデルのベースは機材トラブルが多いです。
- ベグが緩んですぐにチューニングが狂う
- ジャックが緩んでノイズが出るようになった
- ネックがすぐに反って音が詰まってしまう
などの症状がでてきたら2本目の購入を検討しましょう。
修理して使うのも一つの手ですが、トラブルの箇所によっては修理費が高額だったり、修理してもすぐに同じ箇所でトラブルが起きたりとあまりメリットが無いことが多いのでおすすめはしません。
ベースの調子が悪くなってストレスを感じてしまう場合は新しいベースの購入を検討しましょう。
1本目と違う音色が欲しくなった
- 明らかに音の性質が求めているものと違う
- 違うタイプのベースを演奏したらそっちの音を好きになってしまった
などの考えが出てきたら購入を検討してもいいかもしれません。
『ベースのタイプごとの音の違い』がわかるということは、耳が育ってきた証拠でも有るので2本目を購入する準備としては整っている状態といえるでしょう。
しかし、自分の感じた音の違いが”演奏者の技術やエフェクター、アンプによるもの”の可能性もあるので音の正体がベース本体に起因するものかどうかをよく確認しましょう。
1本目のベースが自分に合わなくなったと感じてきた
使用しているベースの重量が重く感じて弾きづらかったり、スラップをメインでプレイしたいのに24フレットで演奏しづらかったりなど、『使用しているベースが自分にあっていないと感じた』タイミングで購入を検討するのもありです。
その際は、音だけでなく”自分のプレイスタイルに合った演奏のしやすさ”を考慮して選ぶと2本目のベースが満足の行くものになる可能性が高まります。
しかし、”自分のフォームや姿勢が原因”で弾きづらくなっている可能性もあるのですぐにベースが合わなくなったと決めつけるのはやめてフォームを見直してみたり、他のベースを楽器屋さんで試奏したりして本当に今のベースが自分にあっていないのかを確認しましょう。
価格の目安
ベースの良し悪しは決して値段だけで決まるものではないですが、最低で定価が10万円以上を目安とするといいでしょう。
基本的に、10万円以内のものをエントリーモデル、10万円以上のものを中級以上のモデルとしているメーカーが多いためです。
2本目のベースは長い付き合いになるケースが多いため、妥協せずに永く使えるものを選びましょう。
中古品を買うのはあり?
中古品を買うのは全然ありです。
定価だと30万円以上するような高価なベースが安く購入できることもありますし、弾き込まれていて丁寧に扱われていたベースであれば買ったその日から良く鳴ってくれるなど、中古品ならではのメリットもたくさんあります。
しかし、ベース選びを失敗すると
- 前所有者の弾き癖がついてしまっている
- トラスロッドが回りきっていてネックの反りが直せない
- フレットの消耗が激しく、すぐに修理に出さないといけなくなる
など、さまざまな不具合が起こります。
そのため、中古品を選ぶ際はベースに関する正しい知識を身に付けて購入前によく確認したり、詳しい人にアドバイスしてもらったりして失敗するリスクを下げましょう。
また、ネットショップやフリマサイトなどで試奏せずに購入するのは避けてできるだけ楽器屋さんで試奏してから購入するのが失敗しないポイントです。
2本目のベースを選ぶ時のポイント
2本目のベース選びを行う際の5つのポイントを解説していきます。
- 持っているベースの不満な点をリストアップする
- 普段自分が演奏する曲のジャンルを考える
- 試奏をする
- 見た目だけで選ばないようにする
持っているベースの不満な点をリストアップする
まずは現在使用しているベースの不満な点をリストアップしましょう。
音が好みじゃないということであれば、ピックアップの種類や配置が異なるベースが候補に上がりますし、24フレットのベースを使用していてピッキングの際の金属音が気になるということであれば21フレットのベースが視野に入るなど、2本目のベースに求めるものがなんとなく見えてきます。
特に不満がないという人は、同じ方向性のベースの上位モデルを検討するといった考え方もできます。
普段自分が演奏する曲のジャンルを考える
普段自分が演奏する曲のジャンルを考えましょう。
『ジャズだからジャズベース』『ロックやポップスだからプレシジョンベース』といったようなルールは一切ありませんが、適切なベースを選ぶことでよりその曲にあった雰囲気の音作りがしやすくなります。
試奏をする
2本目のベースは比較的高価なモデルを選ぶことが多いので必ず試奏しましょう。
お店で弾いてみて、
- 求めている音に近いか
- 今のベースに抱いている不満な点が解消されているか
をよく確認してから購入することが大事です。
そのため、できるだけ楽器店で購入するのをおすすめしますが、フリマサイトでも出品者が近所に住んでいれば相談の上試奏させてくれるケースもあるので確認してみましょう。
見た目だけで選ばないようにする
見た目もベースの重要な要素ですが、それだけで選ばないようにしましょう。
どれだけ見た目がかっこよくても、
- 音がよくない
- ネックの太さが合わずに演奏しづらい
- 重量が重く、体に負担がかかる
などの不具合で演奏にストレスがかかってしまっては台無しです。
必ず見た目以外の要素も確認した上で購入しましょう。
2本目のベースにおすすめのメーカーとモデル
2本目のベースとしておすすめのメーカーとモデルを紹介していきます。
Fender
エレキベースの生みの親であるFenderは、初心者から中級者、上級者モデルに至るま全てのベーシストに向けて高品質なモデルを数多く打ち出しています。
Fenderらしいいなたさや”これぞベース”といった安心感のある音は永く使用する2本目のベースとして最もおすすめできるメーカーの1つでしょう。
AMERICAN PROFESSIONAL II JAZZ BASS
Fenderより引用
Sadowsky
Sadowskyは1979年にリペアショップとして創業した老舗メーカーです。
リペアショップとしての経験からくる考え抜かれたセットアップや各パーツのこだわりなどは他のメーカーと一線を画します。
アクティブベースを得意としているメーカーなのでスラップをする人、メリハリのある音を求めている人に特におすすめです。
MB21 VJ4 ALD 59BT STN
Sadowskyより引用
Atelier Z
Atelier Zは国産のベースメーカーです。
70年代のFenderのベースが持つ魅力を踏襲しながらも、”『手が小さく、体格が小柄な日本人のため』に合わせた弾きやすさを追求したベース”を製造しています。
代表的なベースである『M♯245』は圧倒的なローとエッジのきいたハイで”スラップマシーン”と呼ばれるほどの迫力のあるドンシャリサウンドを生み出すため、スラップを多用する人にとくにおすすめできるメーカーです。
M♯245
Atelier Zより引用
YAMAHA
YAMAHAはピアノの『生産台数世界1位』を誇る、ベース以外にも多様な楽器の製造を手掛けている日本のメーカーです。
多様な楽器や音響設備を開発するノウハウはエレキベースにも活かされ、非常に高品質で安定したサウンドを生み出します。
どのようなジャンルにも溶け込めるベースらしい音色の安定感があるモデルが多いのでオールマイティーに使える一本を探している人におすすめです。
BBP34
YAMAHAより引用
ERNIE BALL Music man
1972年Fenderの創業者であるレオ・フェンダーが立ち上げたメーカーです。
代表モデルの『StingRay』はベースの種類を分ける際に『スティングレイタイプ』と一つのジャンルになるほど、ジャズベースやプレシジョンベースと並んでスタンダードなモデルとなりました。
独特な配置のハムバッカーピックアップとアクティブ回路によって生み出さされる聴いただけで”StingRayの音”とわかるほどの特徴的なサウンドに惚れ込んだ熱心なファンも数多くいます。
StingRay
ERNIE BALL Music manより引用
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では2本目のベースを選ぶ際のポイントや注意点を解説していきました。
2本目のベースを購入するときは自分もベーシストとして成長しているため、ある程度クオリティが高いベースじゃないと満足できないことも多いです。
この記事を参考に永く付き合っていけるベースを選んでください。
バンドマンから会社員になったアラサーベーシスト。
会社の飲み会をすっぽかしてベースを弾いちゃうほどのベース好き。
今までのベース人生を無駄にしないために役立つ情報を発信中!
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