どうもKelonです。
FretWraps(フレットラップ)最近演奏動画などで使用している人をプロアマ問わず多く見かけるようになりましたね。
一見カポタストのようにも見えますが全然別物です。
ネットで情報をみるとミュートが楽になるとか音がタイトになるとかいろいろ情報があります。
今回は実際に購入して1ヶ月間使ってみた感想を書いていこうと思います。
結論から知りたい人はこちら
FretWraps(フレットラップ)とは
Gruv Gearから発売されている製品で、簡単にいうとネックに巻きつける布製のクッション。
開放弦のミュートを楽にしたり、音をタイトにしたり得られる効果は様々あります。
このような見た目。
マジックテープでネックに巻きつけることによって裏側についているクッションが弦をミュートしてくれるという仕組み。
このクッションはなんだかリストバンドのような質感で柔らかいため、弦を押さえつけるというよりは包み込むといったイメージの方が近いと思います。
FretWraps(フレットラップ)の使い方
弦にクッションが当たるようにネックに巻きつけてマジックテープで固定するだけ、というなんともシンプルな使い方。
巻きつける位置や強さで得られる恩恵も変わってきます。
注意点としてはチューニングをしてから巻くと若干ピッチが狂うので、フレットラップを巻いてからチューニングするようにしましょう。
FretWraps(フレットラップ)の効果とメリット
通販サイトの商品ページではミュートのことにしか触れていないことが多かったのですが、実際に使ってみると、
・開放弦のミュートが楽になる
・音がクリアでタイトになる
・開放弦の音粒が揃う
・サスティーンが伸びる
といった様々な効果がありました。
それぞれの効果を以下に詳しく記載していきます。
開放弦のミュートが楽になる
普段余った指や腕で頑張っているミュートがとても楽になりました。
特に早くて動きの激しいスラップフレーズやタッピングの時にフレットラップ有無では難易度が格段に変わってきます。
また録音の際にミュートの甘さによる録り直しの回数が減ったので作業効率もめちゃくちゃ上がりました。
フレットラップ有無で同じフレーズを録音して聴き比べてみることで自分のミュートの甘さを再確認することができたので、練習する時にミュートをより強く意識するようになりました。
フレットラップ有無で同じフレーズを録音し聴き比べてみると新たな気づきがあるかもしれません。
音がクリアでタイトになる
音質も少し変わります。
倍音成分が少なめのタイトな音に変わります。
使う前は60年とか70年代とかのファンク系のベーシストがよくやっていた、ブリッジ付近にスポンジを挟んでミュートしながら出していた音のような、あまりサスティーンの無いオールドよりの音になるのかと思っていましたが全く逆でした。
なんというか引き締まった少しモダンな音になりました。
フレットラップをつけた状態で歪み系のエフェクターをかけると今っぽいドンシャリ系の音が作りやすかったです。
また弾いてない弦が余分に振動しなくなったので1音1音がよりクリアになった印象です。
マジックテープで巻く強さや位置を調整してあげることで、音も変化するところがおもしろいと思ったポイントでした。
開放弦の音粒が揃う
通常、開放弦と押弦した時では開放弦の方が音量が大きくなりますがその音量差がかなり小さくなります。
通常ピッキングの強弱で音粒を揃える必要があるのでそれなりに練習や経験を必要としますが、そもそもの音量差が小さくなるので開放弦の音粒を揃えるのが簡単になりました。
フレットラップ無しで出来て当たり前と言われそうですが、簡単になるのであればライブやレコーディングなどクオリティを上げたい局面でつけるのは全然ありだと思います。
サスティーンが伸びる
このように指板にかからないようにヘッドに巻いてあげることで無駄な振動が減り、サスティーンが伸びました。
また、ネック側に巻いた時ほどでは無いですが倍音成分も減った感じがするのでこれだけでも音がクリアになった気がします。
ヘッド側の弦振動が抑えられるだけでこれだけ良くなるのであればヘッドレスベースを買うのもありかと少し思えたほどです。
ただ、この巻き方をすると他の恩恵は受けられなくなるので注意です。
見た目を気にしないのであればネックとヘッド両方につけるのもありかもしれませんが…(笑)
FretWraps(フレットラップ)を使うことのデメリット
かなり良い恩恵を与えてくれるフレットラップですが、
・グリスが少しやりづらい
・サスティーンが落ちる
・ベースの見た目が変わる
・依存すると下手になる
のようなデメリットもあったので詳しく解説していきます。
グリスが少しやりづらい
開放弦を含んだフレーズのグリスは少しやりづらいです。
例えば4弦5フレットのA音から4弦開放のE音に向けてグリスを使う場合、通常だと指がナットの上をそのまま通過すれば滑らかに最後のE音を鳴らすことができますが1フレットにあるフレットラップが邪魔でそれが出来ません。
徐々に慣れていきましたがそもそも1フレットの幅が短くなるのでやはり少しニュアンスは変わってしまいます。
サスティーンが落ちる
フレットラップをヘッド側に付けたときは例外ですが、ミュートがしっかりできるようになる分サスティーンは落ちます。
伸びやかなベースラインを必要とする場面ではタイトさが裏目に出てしまう場合もあるので楽曲によっては付けないかヘッド側に巻く方ががベターです。
ベースの見た目が変わる
小さいパーツではありますが、結構目立つアクセサリーではあるのでベースの見た目は若干変わります。
フレットラップはカラーバリエーションが豊富なので、いろいろなデザインを選ぶことができますが似合わないものを選ぶと悪目立ちしてしまいます。
見た目に関してはメリットにもなりますが、しっかり自分のベースのデザインに合ったものを選んであげるようにしましょう。
依存すると下手になる
様々な恩恵を与えてくれる反面、練習の時から常に付け続けていると弾いてない弦をミュートしたり音粒を揃えてくれたり、本来自分で行うべきことをフレットラップが代わりにやってくれてしまうので依存すると確実に下手になります。
練習のときは外しておくようにしてしっかり自分の手でミュートやピッキングの強弱を調節する練習を行った上でライブや録音など、クオリティを上げたい局面で使用するようにしましょう。
FretWraps(フレットラップ)の使用をおすすめする人としない人
上記のデメリットを踏まえた上でおすすめする人としない人をまとめると、
おすすめする人
・タッピングをする人
・高速スラップをする人
・メタルやハードロックなど歪みを多用する人
・5弦や6弦等多弦ベースを使っている人
・バンドのレコーディングや動画配信など、録音する機会が多い人
おすすめしない人
・依存してしまう人
・見た目を気にする人
です。
正直デメリットもいろいろ書きましたが、メリットの方がめちゃくちゃでかいのでほとんどの人におすすめできるものだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
はっきり言ってFretWraps(フレットラップ)はめちゃくちゃいいものでしたので
一度試してみてはいかがでしょうか。
ただ何度も言いますが依存は厳禁です。
普段の練習は外しておいて自分のスキルをあげつつ、レコーディングやライブなどで演奏クオリティを上げるツールとして使用しましょう。
では!
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会社の飲み会をすっぽかしてベースを弾いちゃうほどのベース好き。
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