【どれがいいの?】ベース用シールドケーブルの選び方と見るべきポイント

機材関連

どうもKelonです。
エレキベース演奏の際欠かせない存在、シールドケーブル(以下、シールド)。
なんでも良いや、とか長い方がお得じゃん、とか
テキトーに選んでいる人結構いませんか?

その考えは今すぐ捨てましょう。

シールドとは、エレキベースから出る音(電気信号)を正しくアンプに届けるための道

つまり、どれだけ良い車(ベース)であっても道路(シールド)がガタガタなら
本来のポテンシャルは発揮できません。
どれだけベースが良い音で鳴っていようが、繊細なピッキングで演奏しようが
音が正しくアンプまで届かないので本来鳴っているはずの音が、誰の耳にも届かない!
ということになります。
マイアンプを持っている方や、自宅でパソコンからしか音を出さないよって方以外は
ライブハウスやスタジオ毎に毎回アンプや演奏環境は変わります。
つまり音にこだわる上でシールドはベース本体の次に大事な機材なのです!

今回はそんなシールド選びで抑えるべきポイントを解説していきます。

シールドとは

ベースとアンプやエフェクターを繋ぐケーブル。
これですね。

https://www.soundhouse.co.jpより引用

上記に書いた通りとっても重要。
いろんなメーカーからいろんな素材を使ったシールドが販売されており
正直追求を始めると終わりが見えません。沼です。

ちなみに中身は同じものですが、エフェクターとエフェクターを繋ぐ短いシールドのことは
パッチケーブルと呼びます。

シールドは消耗品

シールドは断線すると使えなくなりますし、
断線していなくても音が劣化していくので消耗品扱いです。

使用頻度や保管環境にもよりますが、断線していなくても
3〜5年くらいで交換した方がいいでしょう。

徐々に劣化していくので気付きにくいですが、
5年間使ったシールドを同じ製品の新品に交換すると
驚くほど音が違います。

長年同じシールドを使っている人は
知らず知らずのうちに音が悪くなっている可能性が高いので
一度新調することをおすすめします。

シールド選びで気をつけるポイント

・ケーブルの長さ
・ケーブルの硬さ
・プラグの形
・音の特徴

の4つを基本的に見ます。

あと、絶対に中古で買うのはやめましょう
上記にも書きましたがシールドは消耗品なので
中古品は最初から劣化しています。
新品でもそこまで高い買い物ではないので必ず新品を購入しましょう。

ケーブルの長さ

全てのシールドに共通して言えることは、短ければ短い方がいい
ということ。

シールドが長い=ベースからアンプへの距離が長い
ということになるので、他の電磁波や電気信号の影響をうける確率もあがり、
ノイズがのりやすく、音は劣化しやすくなります。
また、自分が気をつけていてもバンドメンバーなどがライブ中に
余ったシールドを踏んでしまい断線するリスクもあります。

無理に短いものを選ぶ必要はないですが、

アンプの前からほとんど動かずに演奏するようなスタイルの人が
10mのシールドを使う必要はないですし、
逆に動き回ってしまう人が1mのシールドを使うとすっぽ抜けて大事故です。

どれくらいの長さが自分に必要なのかよく考えた上で、その中で
できるだけ短いものを選びましょう。

あまりにギリギリだとすっぽ抜けのリスクも上がるので
演奏中に激しく動き回る人は余裕を持った長さを選ぶことも大切です。

ケーブルの硬さ

音がよければ硬さなんてどうでもいいんじゃないの?
といった疑問がわきそうですが、けっこうあります。

というのもケーブルが硬すぎると片付けの時に綺麗に巻くのが大変だったり、
一度変な巻き癖がついてしまうと頑張ってもとれず、ずっと捻れっぱなしなんてことが
よくあるんです。

意外にこれがストレスに感じる人は多いので神経質な人は硬いものは
避けた方が無難でしょう。

ケーブルが硬い=頑丈で断線しにくが、扱いにくい
ケーブルが柔らかい=断線のリスクは上がるが、扱いやすい

といった特徴があるのでケーブルの硬さも考慮して選びましょう。

柔らかいものでもしっかりしたメーカーのものを
選んでいれば雑に扱わなければ頻繁には断線しません。
あくまで一番大事なのは音質なので、
ケーブルの硬さは参考程度にしておきましょう。

プラグの形

I型プラグ

L型プラグ

このようにシールドのプラグはI型L型の2種類が存在します。

両端に同じプラグが付いているものもあれば、片方はI型で反対側はL型なんてものも
存在します。

プラグの形は完全に好みですが、ベース本体に刺すプラグはL型の方が
抜けにくく、刺したときの見た目がすっきりしてかっこいいのでおすすめです。

ベースではあまり見かけないですが、例えばギターのストラトキャスターのように
ジャックがベース本体に埋まったような形状で付いているものだと、
L型のプラグはさせないなんてこともあるので、念のため自分のベースのジャックを
確認してから買いましょう。

音の特徴

当然、各メーカーのシールド毎に音の特徴が違います。

中音域を強調した暖かい音が得意なシールド
ドンシャリな音でスラップ向きなシールド
楽器の音を素直に伝えることに特化したシールド

など、各メーカー毎にいろいろなシールドが販売されています。

中にはプリアンプに繋いだかと錯覚するくらい音が変わるような
癖の強いシールドも存在します。

ケーブルの種類や、プラグの素材、ハンダに使われている金属の種類などで
音が変わっているのですが、そこまで気にし始めるとややこしくなりすぎて
なかなか選べなくなります。
最初はあまり細かいことを考えて頭でっかちにならずに、
商品説明やレビューをよく読んで気になったものを買ってみましょう。

最近だと大きな楽器店にいくとシールドの試奏をさせてくれるところもあるので、
近くにそういったお店があれば実際に弾いてみて決めるのもいいでしょう。
(※シールドは弦等と同じ消耗品なので試奏させてくれるところの方が少ないです。
無理にお願いして楽器屋さんを困らせるのはやめましょう。)

おすすめのベース用シールドのメーカー3選

最後に王道ベースシールドメーカーを3つご紹介します。

CANARE

CANAREはカナレ電気という放送用のケーブルなどの開発を行っている
老舗メーカーの製品です。

国産の老舗メーカーということもあり、安価で質の高いシールドが
多くラインナップされているのが魅力。
あまり高価なものに手を出すのが怖いという方はまずはこちらをおすすめします。

CUSTOM AUDIO JAPAN

シールド以外にもパワーサプライや電源ケーブルなどの良質な機材を
販売している国産メーカーです。

CANAREより若干値段は高いですが、音を素直に伝えるといった点で
突出しておりかなりクリアな音質です。

BELDEN

アメリカのメーカーということもあり、上の2つに比べると値段は若干高いですが
それだけの価値はあります。

BELDEN 8412というケーブルはまさに傑作でベースに必要な中音域を綺麗に鳴らしてくれ、
繋ぐだけで音が太くなります。

音だけならベーシストに一番人気といっても過言ではないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

正直なところ、お気に入りのシールドを見つけようと思うと
自分で実際に使ってみる、というのをひたすら繰り返すしかありません。
使っているベースやアンプとの相性もあるので気の長い作業です。

とにかくいろんなシールドに触れることでそれぞれの素材や音の違いを
肌で感じることができるようになり、理想のシールドをオーダーで
作っちゃうなんてこともできるようになります。

まずはこの記事を参考に気になるシールドを買ってみましょう。

では!

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