【2023年最新版】おすすめの国産ベースメーカー【保存版】

機材関連

ベースのメーカーってたくさんありますよね。
ここ数年で貿易の幅も広がり海外から入ってくるレアなメーカーのベースも比較的手に入りやすくなりました。

しかしいくら海外から良いベースが入ってこようと、なんてったって日本は職人の国です。
何十年もの間様々な物づくりの分野でMade In Japanが海外から圧倒的な信頼を得ているのは紛れもない事実。

そしてそれは楽器作りにおいても同じで日本製のベースも素晴らしいものがとても多いです。

しかし最近では少なくなってきた印象はありますが、国産メーカーはださいと思っている人は一定数います。

本当に楽器好きなら生産地なんて気にせず音で選べと言いたくなりますが、海外のバンドに憧れて楽器を始めたような人はカルチャーや楽器のルーツも含めアメリカ製に拘っている人が多い印象です。

また、1951年に初めてエレキベースを開発したのがアメリカのFender社だというところからエレキベースはアメリカ製Fenderが一番と思っている人も多いです。

海外のメーカーのベースも素晴らしいものが多いですが、今回はあえて日本のベースメーカーにフォーカスして魅力とおすすめのメーカーを解説していきます。

日本製がおすすめな理由

まず、日本製のベースがなぜおすすめかというと

日本製ベースのおすすめポイント

コスパがいい
日本人向けに作られているものが多い
修理などの対応が速い

大きくこの3点が挙げられます。

海外メーカーのベースはどうしても輸入関税や海外からの送料、もろもろの手数料などで割高になってしまったり修理の際工房が海外にあるためメーカーで直接修理してもらうのに時間がかかったり困難だったりするケースが意外に多いのです。

コスパがいい

国産ベースはクオリティは同じでも海外のベースに比べて比較的安い値段で購入することができます

ベースを海外から輸入する場合、海外メーカーの販売代理店が日本にベースを仕入れそこから楽器店にベースを卸します。

なので海外のメーカーから日本の楽器店の店頭に並ぶまでに、

海外メーカー→日本の輸入代理店→楽器店

という手順を辿るのですが単純に発送してもらえばいいというわけではなく、ベースが販売目的で国境を超える場合は関税というお金がかかります

さらにビジネスの世界なので関税以外にも輸入代理店から楽器店に卸す際も手数料がかかりますし、楽器店の店頭に並ぶときも楽器店の利益が上乗せされた金額になります。

なのでメーカーが最初に設定した金額に最低3回分お金が上乗せされるわけです。

国産ベースの場合は

国産メーカー→楽器店

といった形になるので無駄なコストがかかりません。
同じクオリティの楽器でも海外メーカーの物に比べて安い値段で購入できます。

国産メーカーでも販売代理店を楽器店との間に通しているところもありますが、それでも手数料は海外からの関税や送料より安いのは確かです。

お店に並ぶまでの手数が多いのでどうやっても海外ベースの方が高くなりがちです。
決して楽器店や海外メーカーがぼったくりというわけではないので誤解しないようにしましょう

日本人向けに作られているものが多い

これが一番大きなメリットかと思います。

例えばアメリカ人やイギリス人など欧米人に比べると、日本人は体格や手が小さく力が弱い人が多いです。

そこで国産ベースメーカーは日本人向けに、

・軽く、長時間弾いても疲れにくい
・強度はそのままにネックが細く薄く作られていて、手が小さくても弾きやすい
・力が弱くても弾きやすいように弦高を低く設定してもテンションがしっかりした状態で弾くことができる

などさまざまな工夫が凝らされているものがたくさん存在しています。

海外のメーカーでも上記のような特徴を持ったベースは存在しますが同じ日本人が作っているという点で、より日本人に合わせた工夫がされています。

また日本は梅雨が訪れる夏はとんでもない高温多湿で、逆に冬はとても乾燥しやすく湿度がとても不安定で実は楽器にとって最悪の環境です。

国産のベースは製作段階から同じ環境で作られているので多少日本の湿度事情にも強いんじゃないかと個人的に思っています。

楽器を作っている国で日本ほど高温多湿になる国もなかなかないので、そもそも海外のメーカーは日本のような環境で使われることを意識してないと思います。

修理などの対応が速い

正直修理はどこのメーカーのベースでも修理工房に持っていけば対応してくれるのであまりメリットに感じないかもしれませんが、直接メーカーに問い合わせられ、そのまま修理も出来るのは大きなメリットです。

例えば使用しているパーツの詳細や、どういう意図で作られたベースなのかなど一番把握しているのは作ったメーカーです。

基本的に直でやりとりできるので質問などもしやすいですし、楽器の配送が必要な場合でも国内なので比較的速いです。

海外のメーカーでも直接修理はしてもらえたりしますが、英語でメールのやりとりをしたり、代理店を間に挟んで話さなければいけなかったりと対応にストレスがかかることが多い上、海外発送をしないといけないので送料も時間もそれなりにかかります。

価格帯別のおすすめの日本製ベースメーカー

最後におすすめの日本のメーカーを価格帯別に紹介していきます。

価格低〜中

最初の1本から2本目以降にもおすすめできるメーカーです。
2万円〜20万円までのモデルが同じブランド内に存在していることを基準にしています。

IBANEZ(アイバニーズ)

https://www.ibanez.com/jp/より引用

星野楽器が展開しているブランド。
2万円代のエントリーモデルからプロ仕様の20万円代のモデルまで幅広く存在していて、選択肢が非常に広いです。
また、低価格なモデルにも攻めた木材を使用しハイエンド顔負けの綺麗な杢目のベースや、ヘッドレスやファンフレットのモデルも多く存在しているブランドです。

それでいて細いネックから生み出される圧倒的な弾きやすさを兼ね備えているのでタッピングやコード弾きを駆使するソロベーシストから特に人気が高い印象です。

主な使用アーティスト
Stephen ‘Thundercat’ Bruner
Gary Willis
Mike D’Antonio
etc

Bacchus(バッカス)

http://www.deviser.co.jp/bacchusguitarsより引用

株式会社ディバイザーが運営するブランドの一つ。
こちらも低価格なエントリーモデルからプロ仕様のモデルまで幅広く存在しています。

作っているベースのほとんどがジャズベースタイプでその中でもピックアップがソープバータイプのものやヘッドレスタイプなど王道に一癖加えたモデルが多いです。

カラーバリエーションが非常に多い上に、オイルフィニッシュのベースが存在したりと楽器としての質をしっかり保った上でデザイン性にも力を入れているブランドです。

FUJIGEN、FGN(フジゲン)

https://mi.fujigen.co.jp/より引用

フジゲン株式会社が展開するブランド。

60年の歴史を誇るフジゲン株式会社は世界一のギター、ベースのOEMメーカーで国内外問わず多くの有名ブランドのギターやベースを生産しています。

自社ブランドとして展開するFUJIGENとFGNのベースは圧倒的なノウハウから生み出される品質の良さと世界一と言っても過言ではない大量生産技術から生まれるベースはクオリティを考えると安すぎるくらいのコスパの良さ。

余談ですが過去にフジゲン株式会社がOEM生産していた時代のFender Japanのギターやベースは”フジゲン期”と名前がつくほど質が良いとされ、コアなファンも多くいるほどなので自社ブランドのクオリティが高いのも納得です。

主な使用アーティスト
Shun
後藤克臣
K-MASA
etc

YAMAHA(ヤマハ)

https://jp.yamaha.com/より引用

ヤマハ株式会社が運営するブランド。

YAMAHAと言えばピアノやアコースティックギターで目にしたことがある人が多いのではないでしょうか。
多様な楽器生産を行うYAMAHAのベースはその品質の高さから世界中のベーシストたちから愛されています。

王道のジャズベース タイプやプレシジョンベースタイプが存在しないのもこのブランドの面白いところの一つです。

東京事変の亀田誠治さんが同社のBBというモデルをメインで使用していることでも有名ですね。

主な使用アーティスト
亀田誠治
Nathan East
Billy sheehan
etc

価格中〜高

20万円以上〜最低価格が10万円を下回らないモデルが同じブランド内に存在していることを基準にしています。

ATELIER Z(アトリエ ズィー)

https://www.atelierz.co.jp/より引用

株式会社ATELIERZギターワークスが展開するブランド。

代表モデルのM♯245は70年代のFenderジャズベースをリスペクトした王道のアッシュボディとメイプル指板の組み合わせとパワフルなプリアンプからくる立ち上がりの速いサウンドと重厚な低音はスラッパーから特に圧倒的な支持を得ています。

楽器の歴史を重んじた王道モデルが多いものの、細く薄いネックや低く設定できる弦高、スラップがしやすいように厚めに作られたピックガードなど体が小さく力が弱い日本人に向けたこだわりがつまったブランドです。

価格を抑えたエントリーモデルから完全ハンドメイドのハイエンドモデル、柔軟なカスタムオーダーまで受け付けてくれるブランドです。

いろんなモデルがありますが、アッシュボディにメイプル指板、アクティブベースがATELIER Zの真骨頂ではないでしょうか。

主な使用アーティスト
KENKEN
日野”JINO”賢二
BOH
etc

Crews Maniac Sound(クルーズマニアックサウンド)

http://www.crewsguitars.co.jp/より引用

株式会社クルーズが運営するブランド。

王道のジャズベースタイプやプレシジョンベースタイプから画像のような攻めたデザインの楽器も多く存在するブランド。

希少な木材を生かした攻めつつもシンプルで渋いデザインと完成されたサウンドバランスはアマチュアからプロのミュージシャンまで絶大な信頼を得ています。

また、弾きやすさに関しても◎
機能性とデザイン性を兼ね備えたブランドです。

Moon(ムーン)

http://www.moon-guitar.co.jp/より引用

株式会社ムーンギターズが運営するブランド。

1970年代当時、一流の海外パーツを使い日本国内で職人たちが組み上げるというコンセプトで立ち上げられたこのブランドは、そのクオリティの高さからFenderやGibsonの真似ばかりしていた他の日本メーカーに日本製楽器も海外に通用するということを証明しました。

今なお常に最先端を取り入れ王道の中にオリジナリティが加わったそのサウンドは根強い人気があります。

スラップの開発者と言われている一人、みんな大好きLarry Grahamが愛用していることでも有名。

主な使用アーティスト
Larry Graham
今沢 カゲロウ
根岸 孝旨
etc

価格高

基本的に新品は20万円以下で売っていないことを基準としています。

Sugi Guitars(スギ ギターズ)

https://www.sugiguitars.com/より引用

スギ・ミュージカル・インストゥルメンツ有限会社が運営するブランド。

かつてフジゲンやFenderの楽器作りを支えた杉本眞さんが立ち上げたブランドで、国産ハイエンドといえばSugi!と思っている人も多いはず。

圧倒的なウッドマテリアルに精巧作り込みから生まれるクリアなトーンに憧れる人も多いでしょう。

また多くの5弦ベースはパッシブだといわゆる”LowB(5弦)の鳴り”が悪いことに頭を悩ませ、5弦ベースはアクティブじゃないと…という常識のようなものが生まれている中、Sugi Guitarsはパッシブ回路に拘っています。

パッシブでもなおよく鳴るそのLowBから作り込みの精巧さが伺えます。

主な使用アーティスト
休日課長
滝口 大樹
目黒 郁也
etc

Freedom Custom Guitar Research(フリーダムカスタムギターリサーチ)

https://global.fcgrtokyo.com/より引用

有限会社フリーダムカスタムギターリサーチが運営するブランド。

日本が誇る職人集団が生み出すこのブランドのベースは、王道のジャズベースタイプがメインながらも、ブリッジやプリアンプなどベースに使われるパーツを自分たちで開発するなどこだわりがよく見えます。

また、Freedom Custom Guitar Researchが特許を取得している“ARIMIZO & One Point Joint”を採用することにより、ネックとボディを繋ぐネジの締め付け具合を調節することで生鳴りを調節し、音色が変化するなど驚くべきこともやっています。

ベースの可能性をまだまだ広げてくれそうな日本が誇るブランドです。

主な使用アーティスト
上田 剛士
高松 浩史
長島 涼平
etc

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は日本のブランドに絞っておすすめのブランドを紹介しました。
正直、国内だからとか海外だからという理由でベースを判断するのは良いこととは言えないですが、弾きやすいベースやコストパフォーマンスの良いベースを探している方は日本製に絞って探してみるのも良いかもしれません。

贔屓していると思われたくないのでブランド名は伏せますがKelonもメインで使っているのは日本製のベースです。
やはり音もよく弾きやすいですし、工房の対応もとても丁寧なので同じブランドのベースを何本か持っています。

では!

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