【楽譜?tab譜?】ベースを弾くには楽譜が読めないとダメなの?

Q&A

どうもKelonです。

ベースに限らず楽器をやるとなるとまず思い浮かべるものが楽譜じゃないでしょうか。

このお玉杓子みたいなやつ。
日本の小学校教育にはリコーダーや鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)の授業があり、
楽譜の読み方はみんな教わっているはずなんですよね。

ただ、いざベースを弾き始める年齢になると忘れている方がほとんどで
しかし楽器を弾くためには楽譜が必要だという記憶だけ残っているのでこの疑問が浮かぶのです。

そう、楽譜が読めないとベース弾けないの?と。

結論から言うと、読めなくても全然弾けます。

もう一回言います。弾けます。

今回はその理由と楽譜の必要性について書いていきます。

なぜ楽譜が読めなくても大丈夫なの?

まず第一にベースやギターなどの弦楽器にはtab譜というものが存在します。

これですね。

なにやら数字とか書いてあって難しそう、、、そんなことありません。

こちらの楽譜の横線が5本なのに対してtab譜の横線は4本という事に気がつきましたか?

4本といえばそう、ベースの弦ですね。つまりtab譜の横線はベースの弦を表しています。
一番下の横線がベースの最も太い弦(4弦)一番上が最も細い弦(1弦)を表しています。

そして数字。これはベースのフレットというものを表しています。

ややこしくなるので弦の数が5本なのはとりあえず無視してください。
(手元に4弦ベースがありませんでしたすみません)

弦と垂直にある縦の線がフレットです。
ベースはこのフレットを押さえて弦を弾く事で音を出す楽器です。
つまり押さえる位置を変える事で音階(ドレミ)が変わるわけですね。

勘のいい人はもうお気づきかと思いますが、tab譜にある数字はこのフレットを表しています。
何も押さえてない状態(開放弦)が0そこから1、2、3と体に近い方に向かって
数字が増えていきます。

つまりこちらのtab譜は、

『3弦の3フレットを押さえて8回、2弦を何も押さえずに8回、弦の2フレットを押さえて8回弾く』

と読めるわけです。どうです?めちゃくちゃ簡単でしょう?

ほとんどの人は最初に好きなバンドの曲をコピーするところから始めると思うんですが
基本的に市販されているバンドスコアはtab譜が記載されています。

tab譜が存在しているおかげで全く楽譜が読めなかったり音の聴き分けができない初心者の人でも
手軽にベースが楽しめるようになっているんですね。

使い過ぎには注意!あくまでtab譜は楽しむためだけのもの

めちゃくちゃ便利なtab譜ですが当然デメリットもあるので使い過ぎには注意です。

tab譜に頼り切ってしまう事によるデメリット

目で音楽をしてしまうようになる
自分がどの音を弾いているのか全然わかっていなくても
tab譜に書いてあるところを押さえて弾いていけば1曲弾けてしまいます。
tab譜に頼り切ってしまっていると”どこを抑えればどんな音が出るのか”
ということがわからなくなり自分でフレーズを考えたりする力が育ちません。
ベースが”弾ける”ようにはなっても”できる”ようにはならないのです。

耳が育たない
上に書いていることの延長ですが音楽を楽しむためには耳を鍛えることが必須です。
続けていると自然と耳は鍛えられるものですがtab譜に頼り切ってしまっている人は
目で音楽をしているので一向に育ちません。

市販のtab譜はわりとテキトー
tab譜を完コピしたとしても原曲と聴き比べてるとそもそもフレーズが違う!
ってのは普通です。
信じ過ぎないようにしましょう。

楽譜を使わないもう一つの手段

それはずばり耳コピ!

とてもシンプルな方法です。
曲を聴いて鳴ってる音と同じ音を探して弾くだけ。

この方法は育ち方によって結構最初の難易度に差があります。
例えば絶対音感を持っている方、昔からピアノや他の楽器を習っていて
相対音感が鍛えられている方など小さな頃から音楽に慣れ親しんでいた方なんかは簡単でしょう。
逆に全然音楽を聴かずに育った方なんかは最初結構苦労すると思います。

しかし音感は続けていれば誰でもよくなります

長く続けていくのであれば耳コピは必須のスキルなので無理だと諦めずに
コツコツとやっていきましょう!

tab譜と耳コピどっちがいいの?

どっちがいいのかと聴かれたら断然耳コピです。

しかし最初はtab譜から入った方がいいと著者は思っています。
とりあえず耳コピで音が拾えたとしても指が動かない事には弾けないからです。

なので、

①最初はtab譜を使って好きな曲を弾きまくる

②ある程度指が動くようになってきたら耳コピを始める

③tab譜と自分が耳コピしたフレーズの違いを探ってみたり、
市販のtab譜と原曲フレーズの間違い探しをして耳を鍛える。

④tab譜から卒業する

といった流れが一番いいと思います。

なぜtab譜から卒業しないといけないの?

ベース歴が長くなるほど、tab譜を使っている人はほとんどいなくなります。
自分の耳の方が信頼できるし、コピーも耳の方が速くなるからです。

趣味のコピーバンドだったり、初心者も混じっている社会人サークルで
バンドをやるのであればtab譜を使っていても違和感はないかもしれません。
ある程度本気だったり、オリジナルの楽曲をやるようなバンドだとtab譜がないと
弾けないって人はほとんどいないです。

歴が長くても耳コピするのがめんどくさいなどでtab譜を使っている人も時折いますが、
当然耳コピが普通にできる上でやっている人がほとんどです。

プロを目指すなら五線譜が読めないとだめ

冒頭で紹介したこのお玉杓子のこと

もしプロのベーシストを目指すのであればこれは絶対に読めた方がいいです。

五線譜はどの楽器でも共通した楽譜なのに対してtabはベーシストとギタリストしか読めません。
様々な楽器と一緒に演奏するプロの現場ではこの五線譜が共通言語になるので五線譜を
読むスキルは必須と言ってもいいでしょう。
みんな英語で喋ってるのに一人だけ日本語でしか喋れないのと同じ状況になります。

また、プロを目指すに当たって音大に進学したいなどの考えが出てきた時に
五線譜が読めないと話になりません。

著名なベーシストで楽譜を読めないって方もいますがそちらが少数派なので
読む勉強はしておいた方がいいでしょう。

まとめ

今回の話をまとめると

・最初はtab譜を使って弾きまくった方がいいけど、いつまでも頼るのはNG

・tab譜を使いながらも耳コピはした方がいい

・プロを目指す人は耳を鍛える+五線譜を読む練習をしよう

です。

割とネット上には頭ごなしにtab譜はダメみたいな意見を目や耳にしますが
最初に使う分には全然いいと思います。
だってただでさえ最初はベースを弾くのが難しいのに五線譜読めだの耳コピしろだの難しいこと
ばっかり重なるとそもそもベースを弾くのが楽しくなくなっちゃいますもん。

おそらくtab譜アンチの方々も最初はtab譜から入ったって方がほとんどだと思うので
そういう意見は気にせずにばんばんtab譜を使ってベースを楽しみましょう。

ただ、卒業することを考えて耳もちゃんと鍛えましょうね。

それでは!

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